がーさーの日記

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第一回研究室選び講座~ブラック研究室から愛をこめて~

 先日(と言ってももう一か月前ぐらいなのだが)、僕の所属する研究室に学部三年生が見学に訪れた。彼は教授や准教授といったスタッフ陣と話し、帰って行った。

 その日、たまたまツイッターを見ていたら先ほど見学に来てた三年生のものと思われるアカウントが下のようなことを呟いていた。

「今日行った研究室就職先は一番いいのに定員割れてて(恐らく学生間で行われている志望調査の結果の話だと思われる)お買い得研究室だと思うよ。」

 これは浅薄な判断と言わざるを得ない。尤も本気で言ってるのかそれとも適当に言っているのかは不明だが、このツイートをその字のまま読めばとても成人した仮にも国立大学に在籍する学生のものとは思えないほど浅はかな考えだ。

 「成績関係なしに入れること」と「就職の良し悪し」を比べて「お買い得」という一見すると論理に矛盾はないようであるが、研究室における重要な論点つまり「研究室の生活」というものを何も考慮せず「お買い得」と言ってしまうのは如何なものだろうか。研究室見学の意味を何も成してないようにも思われる。

 それに「就職がいいからお買い得」とは一体どういうことなのだろう。「生命の中で就職がいい」研究室入ったからと言って自動的にいい就職先が待っているなどと考えるのは大の大学生が考える事ではないのである。言うまでもなく就職は研究室を見ているのではなく個人を見ている。もちろん同じ研究室内なら似た技術を持っているから就職の良し悪しなどは似た傾向になるかもしれない。しかし、傾向を一個人に当てはめることはできないのは言うまでもない話である。結局は企業側は個人を総合して評価し、採用不採用を決めるのである。

 まだまだ言いたいことはあるが、取りあえず今日はここまでにしよう。やはり総合的に考えて

「今日行った研究室就職先は一番いいのに定員割れてて(恐らく学生間で行われている志望調査の結果の話だと思われる)お買い得研究室だと思うよ。」

 このツイートは浅はかと言わざるを得ない。